【TFA特別講義「女性の政治参画の基礎知識」】

【TFA特別講義「女性の政治参画の基礎知識」】
1月26日(金)20時~「女性の政治参画の基礎知識」をテーマに特定非営利活動法人GWEIの 笠井誉子理事長 に特別講義をいただきました。
講義の冒頭にはGWEIが受託しているTFAをはじめTFAで作成した政策提言がもとになって事業化された「ピアサポートとくしま」のことなど、NPOの活動が、学びとそれを実践する場、一緒に学びあい成長していく場となってよい循環が生まれているとの紹介がありました。
GWEIの活動の基本の考え方にもなっている「ジェンダー視点」。これは社会的性別視点のことで、性差別・性別による固定的な役割分担・偏見が社会的に作られたものであることを意識していく視点であり、皆が常に持っておくことがとても大切である、との話がありました。
政策決定過程やあらゆるレベルの政策及びシステムをジェンダー平等にするための政策理念である「ジェンダー主流化」を進めていくことが必要で、そのためには(単に参加する、ではなく)政策や計画や事業に加わり提言によって変革や改善を促すための「参画」をしていかなければならないということ、そして、過去のTFA修了生も、受講をきっかけに意識の変化がありいろんな形でアクションを起こしているというお話がありました。
次に、「女性の政治参画の重要性と課題」についてです。
まずは、ジェンダーギャップ指数について。2023年、日本は146カ国中125位。
順位を引き下げている大きな要因としては、女性の政治参画が遅れているということがあり、これは、諸外国に大きく差を付けられてしまっているという現状であるということ。
ライフスタイルや価値観が変容していっている社会の中で、生物学的な性別でいうと男女比は1対1 であるのに、男性中心の同質性の高い組織で、問題解決はできていない現状がある。より生活に密着した多様な視点に加え、当事者としての視点が必要なのではないか、社会課題としての裾野が広がると誰もが生きやすい社会の実現につながる、というお話がありました。
女性政治家が増えない原因は、そもそも政治は男性が行うものだという固定的性別役割分担意識、また、経済的負担が大きいこと、ほか様々な問題があるとのこと。
制度や今の政治のルールを変えていく必要もある。女性が選挙に出やすいような形にしていくことがとても大切であるということでした。
講義の最後には、過去三浦まり先生から教えていただいた「個人的なことは政治的なこと 政治的なことは個人的なこと」という学びを紹介いただき、自身が課題に感じていることをぜひ社会的なアクションに繋げてほしいとのエールを、受講生に寄せていただきました。
次回TFA第5講は2月4日(日)饗場和彦先生をお招きして「地域課題に取り組むための政治的視点」についての講義、それから女性議員さんをお招きしての座談会を予定しています。
今回の特別講義で学んだことをさらに深められる講座となりそうです。とてもワクワクします!

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