気づきを促すそよ風になりたい

気づきを促すそよ風になりたい

TFA2023を受講された17名の方に、今後のビジョンやアクションプランなどの集大成を1人2分で発表していただいた原稿を掲載させていただきます。  受講生の皆さんがそれぞれに多くのことを学ばれ、失敗を恐れずに行動していこうとする決意が心から伝わり、社会に変革をおこす、実現にむけて前進していることを感じました。

西岡洋子さん

みなさんの そよ風になりたい 西岡洋子です。
実は私、虐待サバイバーで元ヤングケアラーです。

当時は自分が困難を抱える当事者とは全く気づいていませんでした。

その頃は周りが心配して気にかけてくれても素直に受けとれず、むしろ余計なお世話だと煩わしく感じたり、そんなに口出すなら代わってくれ!とすら思ったりしていました。

しかし成長していくなかで自分の環境が違うことに少しずつ気づいていき、それと同時に周りの想いも徐々にですが理解できるようになりました。

これらの経験から、渦中にある人はとにかく今を生き伸びることに必死で、自分を守るために世界を閉じてしまう傾向があり、その状況がどれだけ過酷で異常なものでも本人は気づきにくいのだなと感じます。

世の中には様々な困難のなかで、ただ“生きる”こと自体に必死な人達がたくさんいます。

今 社会は自己責任の風潮が強いですが、本当にそれだけでしょうか?私はTFAを受講して原因は社会構造にもあると感じました。

子育て、介護、孤独解消、市民の政治参画。あれこれ気になってしまい、まだやりたい事は絞れていませんが、いつか過去の経験を活かし“声なき声”を社会に反映させることで、渦中にある人が閉じた世界を自発的(・・・)に開けるようなキッカケになれたらと思います。

しかしそれは北風と太陽のように直接的なものでなく、そよ風が そっと 頬をなでるような

心地よい気づきにつながって欲しい。ですから私はみなさんの『そよ風』のような存在になりたいのです。

残念ながら今は事情がありすぐには動けません。しかしいつか行動に移せるその日まで、様々な人とつながりながら学びを深めつつ、表面化されてない声をどう社会に結びつけ解決していくか探っていこうと思います。

その一歩目としてこの夏 福島のNPOさんを訪問し見学させていただくことになりました。

是非みなさんとも繋がりたいので、もしよろしければこの後 名刺をお渡しさせてください。
ご清聴ありがとうございました!

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