【TFA2025(TFAコース) 第4講 開催報告】
2026 年1月25日(日)、本年度のTFAコースでは初の試みとなるオンライン形式にて、
第4講「対話から始まるエンパワーメント ~女性議員との交流~」を開催しました 。
第 4 講は、徳島県内でご活躍の女性議員の方々から生の声をお聞きすることで、政治を身近なものとし、女性・若者の社会参画・政治参画の必要性を学び深めていただくことを目的としています。



今回ご登壇いただいた皆さまは次の3名の方々です。(五十音順)
・黒川 りか 様(阿波市議会議員)
・重 陵加 様(那賀町議会議員)
・吉田 悦子 様(東みよし町議会議員)
第1部では、各議員から立候補の経緯、現在取り組まれていること、そして議員になって良かったことなどをお話しいただきました。
登壇いただいた皆さまは、教育、福祉、移住、子育てなど、それぞれ歩んできた背景は異なりますが、徳島で暮らし、働き、次世代を育てる一人の市民として、生活に直結する課題に真摯に向き合ってこられた方々です。
もともとは市民活動やまちづくりの現場で、地域の「もやもや」を解消するために行動されていましたが、活動を続ける中で、既存の制度や仕組みそのものに働きかける必要性を痛感し、「変えるべき場所へ自らが行く」という決意で議員の道を志されました。
現在取り組まれている課題として、平成の大合併による地域自治機能の衰退、医療体制の充実、子育て支援、有機農業の推進、公共交通の改善、教育環境の整備など、多岐にわたるテーマが共有されました。
第2部の座談会では、受講生から活発な質問が寄せられました。
議員活動のやりがいとして、「法律で保障された調査権・追求権があり、行政に対して納得のいく回答を求めることができる」「言いたいことが言える立場である」「制度や仕組みに関われる」ことが挙げられました。
また、議員という立場により、これまで接点のなかった様々な団体や組織とつながり、学びの機会が増えることも大きなメリットとして語られました。
一方で、議員活動の困難さについても率直にお話しいただきました。
発言に対する反発、地域での人間関係の複雑さ、少数派ゆえの意見の通りにくさ、年功序列的な風潮など、女性や若い議員が直面する現実が共有されました。
しかし、1年目に「理想論」として反対されたことも、4年間諦めずに継続的に取り組むことで実現できた事例や、厳しい批判を受けながらも町民の声に励まされて活動を続けてこられた経験から、「諦めない」ことの大切さが伝わってきました。
また、地方議会における構造的な課題も議論されました。
本来、地方議会は「二元代表制」のもとで行政をチェックする役割を担うべきですが、その機能が十分に発揮されにくい側面もあるようです。
十分な議論なしに多数決で決定されることや、行政側の提案に対して異なる意見を持つ議員が極めて少数であることが、議会改革を推し進める上での一つの壁となっているようでした。
最後に議員の皆さまから受講生へのエールをいただきました。
「志が折れることもあるけれど、折れてもつなぎなおせばいい」
「理想を持ち続けることが大切」
「諦めずに続けることで道は開ける」
──厳しい環境の中でも、町民・市民のために活動を続ける姿勢から、受講生は大きな勇気をもらったのではないでしょうか。

3時間の長丁場でしたが、議員の皆さまの生の声、そしてリアルな課題を共有いただいたことで、議員という立場は、特別な誰かのものではなく、暮らしの中の違和感を拾い上げ、次世代により良い地域を繋いでいこうとする情熱の延長線上にあるものだと、あらためて感じさせてくれる貴重な時間となりました。
ご登壇いただいた皆さま、本当にありがとうございました。