【TFA2025 ・TFA-DXコース共同開催 第3講開催報告】
第3講は12月20日(土)アスティとくしまにて、株式会社Wii lab(ウィルラボ)代表取締役の小安美和(こやすみわ)氏を講師にお迎えし、「女性のキャリアとリーダーシップ~労働と経済~」と題して開催いたしました。

今回の講座は下記の3本柱で進めていただきました。
・経済分野のジェンダーギャップ
・これらからの女性のキャリアとリーダーシップ
・ロジカルシンキングの基礎「徳島のジェンダーギャップを解消しよう」
まず「経済分野のジェンダーギャップ」については、2012年頃からの労働市場における社会情勢、働く女性の立場などを小安先生のこれまでの経歴や起業に至った流れとともに、分かりやすく解説してくださいました。
人口減少、少子化、地方における女性の流出などの背景には、日本の社会が構造的に抱えるジェンダーギャップが潜んでおり、それに加えてジェネレーションギャップ、マイクロアグレッション(悪意がなくても、無意識の偏見や固定観念に基づき、相手の属性を否定したり、傷つけたりする些細な言動)も影響を与えています。構造上の問題を仕組みやレイヤーから分析し、施策に対する数値のモニタリング、会議や意思決定、人材登用の場面における男女同数の重要性を学びました。
次に「これからの女性のキャリアとリーダーシップ」を考えるにあたり、ジェンダーギャップ指数世界1位のアイスランドを視察で訪れた際のアイスランドの取り組みと日本との違いをご紹介くださいました。
アイスランドのジェンダーギャップ指数世界1位は偶然ではなく、国が主導で企業や国民を巻き込んだ政策によるものであり、その根底には①徹底した人権意識、②議論する風土(世界で初めての民主議会)、③女性の連帯があると分析されていました。
また男性も女性も苦しめる「有害な男らしさ(男性性)/ Toxic masculinity」についてや、幼少期から自分に向き合い、自分がどうありたいか、どうなりたいか、どうしたいかを意識させることなどの取り組みもご紹介いただきました。
最後に、前段を踏まえて「徳島県におけるジェンダーギャップ(経済分野)」を例に取り上げ、徳島の賃金格差の是正によってジェンダーギャップ解消しようというワークを通じてロジカルシンキングの基礎を学びました。
限られた時間の中で、法整備、企業の取り組み、女性自身の意見表明などみなさん様々な切り口でアイデアを出し、それぞれの班で発表していただきました。


他者と合意形成をする場合に必要となるMECE、ピラミッド構造のトップダウン、ボトムアップでのアプローチや思考のフレームは、TFA最終回のプレゼンを練る上で他者に自分の考えを訴える重要な要素となることを受講生は学べたのではないでしょうか。
「女性活躍推進法」が2016年に施行され、2026年3月31日までとなっていた法律の有効期限が2036年3月31日までに延長されました。これまでの10年で変わったこと、これからの10年で変えていかなくてはいけないこと。国や企業はもちろん、私たち一人一人のアップデートも経済分野におけるジェンダーギャップ解消のための推進力となります。

講座も折り返し地点となりました。まだまだプレゼンのテーマについてははっきり定まっていない方も多くいらっしゃいますが、受講生のみなさんが描く「わたしの未来、地域の未来」が残りの受講を経てどんな発表につながるのかとても楽しみになる第3講でした。