【TFA2024第6講開催】
2025年2月8日(土)、積雪の影響によりオンラインに切り替えて、TFA2024第6講「女性議員パネルディスカッション・女性議員を囲む交流会」を開催しました。

第6講は、徳島県内でご活躍の女性議員の方々から生の声をお聞きすることで、政治を身近なものとし、女性・若者の社会参画・政治参画の必要性を学び深めていただくということを目的としています。
第1部の女性議員パネルディスカッションにご登壇いただいた皆さまは次の4名の方々です。(五十音順)
・黒川 理佳さん(阿波市議会議員)
・重 陵加さん(那賀町議会議員)
・藤田千穂さん(板野町議会議員)
・元木春香さん(藍住町議会議員)
女性議員の皆さまからは、立候補の経緯、掲げている政策を含めて自己紹介、政治活動や徳島で課題と感じること、議員になって良かったと感じたエピソード、これからチェレンジしたいことをお聞きしました。
皆さま、地域や経歴など異なっていらっしゃいますが、徳島で暮らし、子育てや仕事をする中で、食や子育てなど暮らしに直結する課題をどうにかしたいと声をあげ、活動してこられた方々です。
しかし、それだけでは変えられない場面に直面し、立候補を意識されます。
身近な課題に気づき、活動中、あるいはアクションを考えられているTFA受講生にとって、生の声やストーリーは、心が動いたり、胸にストンと落ちるものだったと思います。
議員になったら、すべて解決する訳ではなく、さまざまな課題に気づかれていきます。
まず、女性や若い人の意見がまだ反映されにくい仕組みになっていること。
選挙(入り口)の時点で、人的つながり、お金がないと厳しい選挙活動の仕組みがあり、賃金格差などがある中、支援の仕組みが必要ではとの声がありました。
さらに、議員になってからは、年功序列的な風潮や女性や若者が少数であることから、すぐに意見を通していくのは難しい現実があります。この点に関しては、議会や個人により感じ方にグラデーションがあり、いま、過渡期である印象を受けました。
子育て中の「もやもや」として、社会全体に「子育ては女性がするもの」との風潮があって、人とのつながりや知識を得たいと思っても、夜の会合や視察に行きにくいことも挙げられていました。
次に、2元代表制が十分機能していない現状について課題共有がありました。
議会の改革も必要だろうし、議員も意見を言えるように、調査したり、学んでいかないといけないなどのディスカッションがありました。
その中で、議員報酬の課題もあります。
議員報酬は、昨年の座談会でも課題として共有がありましたが、国、県、市町村で大きく異なり、人口が少ない町村では低報酬で、女性若者の立候補につながりにくくなります。
また、きちんと意見を言うための調査や研修の費用もままならい現状があります。
報酬の話は議員からはしにくいもの。
しかし、特に地方の課題を解決するためには、住民の方々と課題を共有して、議員の仕事を見える化していくことも必要ではとのディスカッションがありました。
多くの課題もありますが、議員となって良かったエピソードも語ってくださいました。
一般質問として声を届けられたこと、政策が実現したこと、住民の方から話しかけてくれるようになったことなど。
いきいきと語ってくださる姿を拝見して、あらためて議員という仕事の魅力や徳島の明るい未来が見えたように感じました。
「志が折れることもあったけれど、折れてもつなぎなおせばいい」という言葉が印象に残りました。
受講生の立場もさまざまです。それぞれの立場で議員の皆さまからのエールを受け取ったのではないでしょうか。
第2部は交流会です。
少人数にグループに分けて、それぞれに議員の皆さまに入っていただきました。
短い時間ですが、受講生はそれぞれ質問したり、身近な課題を共有したり、活発な時間となりました。
議員の皆さまが受講生の話を真摯に聞かれる様子を拝見して、あらためて議員とは住民の話を聞く仕事ということ感じました。
ご登壇いただいた皆さま、本当にありがとうございました。
次回は3月2日、ファイナルプレゼンテーションです。
今までの学びを生かして、「わたしの未来 地域の未来」を語りましょう!
次回は3月2日、ファイナルプレゼンテーションです。
今までの学びを生かして、「わたしの未来 地域の未来」を語りましょう!