【TFA-DX 2024開催報告】
10月13日(日) 13時~16時/オンライン開催
第2講「自分の強みを活かしたDX人材を目指そう」
講師:橋本隆子氏(千葉商科大学国際センター長、商学部教授/東京大学サーチフェロー)
先日のTFAとの合同キックオフが終わり、第2講からは本格的にDXテーマの学びがスタートしました。
講義の冒頭では、日本の経済の停滞、海外と比較した場合の国力の相対的低下、また高齢化や人口減少に伴う人材不足など、日本の社会が抱える課題を解決する1つの手段としてDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進が重要であることをデータを交えながら分かりやすく解説してくださいました。
そして、日本のDX化を担うための人材が大幅に不足していること、また他の職種に比べて現場や意思決定の場にいる女性の比率が極端に低いという現状を踏まえて、女性がデジタル人材として活躍することが女性のキャリア形成や所得向上、ライフステージに合わせた柔軟な働き方の選択に繋がることも学びました。
実際にGoogleドキュメントやフォームを使いながらリアルタイムで感想や考えを共有したり、グループワークの中では身近な生活の中でIT化して効率化できること、効率化によって生まれる価値などを議論を行い、受講生同士で活発に意見交換がなされました。
しかし、日本全体のDX化を推し進めていくためには、技術的な障壁、組織内の抵抗、資金不足などまだまだ越えなくてはいけないハードルも多くあります。また近年急速に開発が進む生成AIについては倫理的な問題も孕むことについて、これからの動きや変化を注視しつつ、デジタル化の利点や欠点を理解し、適切に利用していくことがデジタル人材となる第一歩であること、また「自分の強み」+「ITスキル」の組み合わせによって新たな付加価値を生み出し、それを企業や組織に提供できることがこれからの社会に求められるデジタル人材であることを教わりました。
DX化の中に潜むこれまでの男性優位社会のデータやジェンダーギャップ、ジェンダーバイアスなどを女性の視点で再点検することも、女性がデジタル人材として求められる役割の1つであり、自身の生活や仕事の効率化だけでなく、社会全体という広い視点も欠かすことができません。
次回の第3講は電子国家エストニアの都市タリンとオンラインで繋がり女性の活躍や国民の暮らしへの影響について学びます。